写真:REKORD furniture | Unsplash
デスクトップの比喩を完成させる:引き出しを追加して、気が散りやすい人のためのMacの整理方法
最近はあまり意識しませんが、コンピュータの「デスクトップ」は実際の机を模したメタファーとして作られました。初期のコンピュータ開発者たちは、一般の人々にわかりやすくするため、デスクトップ、ファイル、フォルダといった身近な概念を取り入れたのです。
私は気が散りやすく、整理が苦手です。新しいタスクを始める時はデスクトップをきれいにしておきたいのですが、常に整理整頓する余裕があるわけではありません。実際の机なら、おそらく全部引き出しに詰め込んで、後で整理するでしょう。
デスクトップの比喩を完成させる:引き出しの追加
この「ワークフロー」を Mac で再現するため、「Drawer(引き出し)」フォルダを作ることができます。散らかったものを隠すためのフォルダを作るのは革新的なアイデアには見えないかもしれませんが、既存の Mac のエコシステムに合わせて、より意図的に活用する方法があります。
- iCloud と同期させるため、Documents フォルダに「Drawer」を作成:
mkdir ~/Documents/Drawer
- ターミナルで
ln -s ~/Documents/Drawer ~/Drawer
を実行。これによりシンボリックリンクが作成され、ホームフォルダに「Drawer」フォルダがあるように見えます。Google Drive なども同じような方式を採用しています - Finder のサイドバーに「Drawer」を追加
スクリーンショットの管理
もう一つのヒントは、スクリーンショットの保存場所を変更することです。Mac ではスクリーンショットを撮ると、自動的にデスクトップに保存されます。実際の机の上にポラロイド写真を散らかすようなものですよね。専用のスクリーンショットフォルダを作成し、そこに保存するように設定できます。ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです:
mkdir ~/Screenshots
defaults write com.apple.screencapture location ~/Screenshots
killall SystemUIServer
これでデスクトップの散らかりが大幅に減ります。このフォルダも Finder のサイドバーに追加できます。この方法はSarah Drasnerさんの Blueksy の投稿で知りました。
最終手段
気が散りやすく整理が苦手な人のための究極の方法:以下のターミナルコマンドで「デスクトップ」のアイテムを完全に非表示にできます:
defaults write com.apple.finder CreateDesktop -bool false
killall Finder
気に入らなければ、簡単に元に戻せます:
defaults write com.apple.finder CreateDesktop -bool true
killall Finder
自分に合ったワークフローを使う
「デザイアパス(望まれる道)」は都市計画でよく知られている概念です。人々は、歩道の有無に関係なく、二点間の最短経路を自然に選びます。賢い都市計画者は、「正式な」ルートを強制するのではなく、これらの道を観察して舗装します。同じように、整理が苦手で気が散りやすい人は、無理に理想的な方法に従うのではなく、自然と身につく workflow を見つけるのが最適です。
「Drawer」はそのための優れた方法です。最終的な保管場所をすぐに決める必要なく、物を簡単に収納できる場所です。完璧な整理システムを作ることが目的ではなく、自然な作業スタイルを認識し、それに合わせたシステムを構築することが重要なのです。